楽天モバイルは5月12日、新料金プラン「Rakuten 最強プラン」を発表した。提供開始は6月1日で、現行プランのユーザーは自動でアップグレードされる。
同プランは、従来の「Rakuten UN-LIMIT VII」の料金設定を引き継ぎつつ、au回線(auローミング)利用時の5GB制限を撤廃した点が特徴だ。従来プランではau回線で月間5GBを超えると通信速度が1Mbpsに制限されていたが、新プランではau回線でも無制限に高速通信できるようになった。
また、KDDIとの新たなローミング協定に基づき、auローミングの提供エリアを拡大した点も特徴だ。具体的には、大都市圏の都心部などにもauローミングを提供し、人口カバー率をNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと遜色のない99.9%に高めた。これによって「建物の中で繋がりにくい」などの問題が解消されるという。
具体的な月額料金は、前述の通り従来プランと同様となる。月間20GBを超えた場合はデータ使用量無制限で月3278円(税込、以下同)、3GBを超えて20GB以下は2178円、3GB以下は1078円となる。
海外の対象国で2GBまで追加料金なしでデータ通信できるサービスや、「Rakuten Link」アプリ利用時の国内音声通話無制限なども継続する。
加えて、8月1日以降にRakuten Linkアプリのデスクトップ版を提供する。これによって、PCにおいてもSMSや音声通話を利用できるようになる。
同プランの提供について、楽天モバイルで代表取締役 共同CEOを務める鈴木和洋氏は、プラチナバンドの割り当てなどを念頭に「自力でも最高の通信品質を提供することは可能だが、それが1年後では遅すぎる」と説明。「(auローミングの拡大によって)通信品質を一気に向上させ、人口カバー率を業界最高水準の99.9%に引き上げることができる」と述べた。
また、楽天モバイルへの割り当てが期待されているプラチナバンドや、地球低軌道から日本全土を4G / 5Gエリア化する「スペースモバイル計画」によって、さらなる通信品質向上を図るとした。
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