ジーンと相互技研は4月26日、文化財の新しい鑑賞スタイルを実現するVRアプリケーション「日本文化財VRミュージアム」について、配信プラットフォーム「Steam」を通じて無料配信を開始したと発表した。
日本文化財VRミュージアムは、日本全国各地のさまざまな文化財について、フォトグラメトリにより超高精細に3Dモデル化。実際の博物館では触ることができず、置かれた状態でしか観賞できない数々の文化財について、まるで手に持つように裏側や内部など、さまざまな角度からみることが可能。
また、懐中電灯やルーペ、断面表示器などを駆使して、現実にはできない詳細な観察にも対応するという。
現在は、アプリケーション内に手裏剣など忍者道具を展示する「岩櫃真田忍者ミュージアム にんぱくルーム」、縄文土器を展示する「山梨県立考古博物館ルーム」、石棒を中心に展示する「飛騨みやがわ考古民俗館ルーム」、元寇船を展示する「元寇船ルーム」(長崎県松浦市)、屏風絵を展示する「屏風ルーム」の5ルームを用意する。
5月には、「唐古・鍵遺跡ルーム」の追加を予定するなど、今後もルームを追加する予定。夏には英語対応も予定しており、全世界に無料配信を開始するという。
なお、岩櫃真田忍者ミュージアム“にんぱく”では、日本文化財VRミュージアムで「岩櫃真田忍者ミュージアム にんぱくルーム」を体験できる機器を常設。山梨県立考古博物館にいても夏以降に機器が設置し、「山梨県立考古博物館ルーム」をいつでも体験できるようにするとしている。
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