Amazonは米国時間4月20日、オンラインショッピングの安全性を高め、異なる店舗間を移動して偽造品を販売する試みを防ぐための業界横断型プログラム「Anti-Counterfeiting Exchange」(ACX)を発表した。
ACXに参加する店舗は、自社のサービスが偽造品の販売に悪用されたことを確認した場合に、その販売者の情報を共有でき、迅速に犯人を特定して阻止できる。ACXは業界標準とベストプラクティスに従い、独立した第三者が参加店舗に匿名化されたアクセス権を提供することで、情報の共有や受信が可能になる仕組みだ。
ACXでは定期的に情報を共有できる。参加店舗はここでの情報を、偽造品の検出や対処、個々のリスク評価システムの改善のほか、警察への照会を強化して犯罪者の責任を追及する継続的な取り組みに利用している。
AmazonはすでにACXを通じて、同じ偽造品販売者がAmazonのほか、1つ以上のECサイトで出品用アカウントを作成しようとしたケースを数百件確認したという。
参加店舗のいずれかが偽造品販売者を把握したら、ACXを通じてアカウント情報を共有することで、同プログラムに参加している他店舗もすぐにその販売者について把握できるため、各店舗がより迅速に偽造品の販売を阻止できる。ACXの情報を利用するかどうか、どのように利用するかは、参加店舗がそれぞれ判断することになる。
同社の販売パートナーサービス担当バイスプレジデントDharmesh Mehta氏は声明で次のように述べている。「われわれは、顧客が安心して買い物ができ、ブランドが偽造品から保護されていることを認識できるようにしたいと考えている」
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