Elon Musk氏の命令によりTwitterに次々と変更が加えられるなか、このソーシャルメディアアプリの代わりとなるサービスを探す人が増えている。分散型SNSの「Mastodon」は、一部の人には有力な選択肢となることが分かったが、複雑すぎると感じている人もいる。
そして2月下旬、Twitterの代わりとなりうる新たな分散型SNSがAppleの「App Store」に登場した。それが「Bluesky」だ。このアプリはTwitterの共同創設者Jack Dorsey氏の支援を受けており、「iOS」向けの「Bluesky Social」アプリと「Android」向けの「Bluesky」アプリが公開され、サービスとしては招待制のベータバージョンが提供されている。
Blueskyは分散型のソーシャルネットワークで、サーバー同士の連携を可能にするオープンソースプロトコル「Authenticated Transfer(AT)Protocol」を使っている。また、Twitterと非常によく似たインターフェースを採用している。
このアプリはまだ全面的に公開されているわけではないため、詳細に関する情報はあまり多くはない。しかし米CNET編集部が知る限り、Blueskyのユーザーは文字や写真を投稿したり、他のユーザーのコンテンツに「いいね」やリツイートにあたる「Repost」をしたりできる。Twitterと同じく、ヘッダー画像やプロフィール画像、自己紹介文を追加したり、お互いのフォロワーの数を確認したりすることも可能だ。
Blueskyによれば、AT Protocolのおかげで、ユーザーは自分のオンラインアイデンティティー(投稿や他のユーザーとのつながり)を自ら所有し、アカウントを別のプロバイダーに移行できる。また、ユーザーは自分が利用するアルゴリズムをコントロールできるため、アプリ体験を自分好みに調整することが可能だという。
現在、このアプリは招待制だ。そのため、招待されなければアプリを使うことはできない。ただし、Blueskyのウェイティングリストに登録すれば、ベータ版を試せるようになる。
Blueskyが一般公開される時期は不明だ。アプリのウェブサイトには近日中にローンチされると書かれているが、具体的な日付はまだ発表されていない。
3月にはMetaがTwitterに対抗する分散型ソーシャルネットワークの開発に取り組んでいることが明らかになった。MastodonやBlueskyと同じく、Metaの分散型SNSは、ユーザーに対し、自身のソーシャルメディア体験の管理に関してより大きな権限を与えることを目指すものだ。
分散型ソーシャルメディアアプリはとりわけ、ユーザーが自分の消費するコンテンツをより思い通りにコントロールできるようにすることを目指している。従来のソーシャルネットワークの場合、どのようなコンテンツをいつユーザーに表示するかは、アプリ側がコントロールしている。
Twitterの場合、アプリ上のビジビリティーが最も高いのは「Twitter Blue」の加入者だ。これは、Blueの加入者がTwitterのアップグレードされた機能を利用する対価として、料金を払っているからだ。これに対し、Blueskyなどのアプリはアルゴリズムをカスタマイズできるようになっており、どのようなコンテンツをいつどれくらいの頻度で表示するかの設定はユーザーに任されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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