フィットネスクラブなど、月額制サブスク店舗のためのシステムを手掛けるhacomonoは4月19日、シリーズCラウンドで総額38.5億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計資金調達額は64.5億円となった。
同ラウンドでは、Coral Capitalをリード投資家として、新規に楽天グループ、Cygames Capital、GMO VenturePartnersの3社、既存投資家であるTHE FUND、ALL STAR SAAS FUNDを引受先とした第三者割当増資を実施している。
併せて、あおぞら企業投資、静岡銀行、東京スター銀行、名古屋銀行からのデットファイナンスにより資金を調達した。
同社は、日本の健康課題解決に貢献する事業を推進しているバーティカルSaaSスタートアップ。2019年3月より、ウェルネス産業向けにオールインワン基幹システム「hacomono」の提供を開始。
同システムは、入会・予約・決済などの手続きをDXし、顧客体験を高めるソリューションとして、3000店舗以上(310万人超)が利用するという。
提供開始当初は、フィットネス業界での導入が主だったが、近年スクール業界や公共運動施設への導入が広まり、現在も業種ごとに求められる課題解決のためにの開発に取り組んでいるという。
今回調達した資金については、ウェルネス業界へのシェア拡大を視野にhacomonoの開発や店舗DXを加速させるIoTの活用、そのためのハードウェアの研究開発に利用する。また、FinTech領域を含めた新規事業への投資、これらの実現に向けた人材の採用および、組織力強化に投資する予定だという。
同社によると、hacomonoは、FinTech領域を含めた新規事業によりソリューションの提供を強化。公共運動施設を含めたウェルネス施設へのキャッシュレスを拡大することで、事業領域を広めていく。また、中長期的には、少子高齢化や健康増進、地域活性化、学校部活動問題など、地域課題解決のためのスポーツによる地方創生、まちづくりに貢献し、ウェルネスによる社会実装を推進していくとしている。
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