Raspberry Pi財団は、子ども向けの教育用エディター「Code Editor」のベータ版を無償で公開したと発表した。Pythonのコードをブラウザー中のエディターで編集でき、設定などをせずにすぐ利用することが可能で、直感的な操作ができるという。コードを「Raspberry Pi」のアカウントでオンライン上に保存できるため、学校で始めた作業を自宅で継続することもできる。
Raspberry Pi財団は、教育現場の計算機科学研究を後押しすることを目標に掲げて英国で設立された慈善団体で、企業活動も行っており、ArmプロセッサーベースのシングルボードコンピューターであるRaspberry Piを開発・販売している。
使用言語にPythonを選んだのは、コードが英語に似ているため、教育現場で使われることが多いためだという。同財団は、Pythonは「Scratch」などのブロックを組み合わせてプログラムを作る教育用のビジュアルプログラミング言語から、テキストベースのプログラミング言語への移行ステップとして使用されることが多いとしている。将来はHTMLやJavaScriptなどのウェブ開発言語にも対応する。また、プロジェクトの共有や協力作業をする機能も導入予定で、子どもが利用することを想定した安全策を万全にした上で導入を進める。
プレスリリースでは、このコードエディターを開発したのは、子どもたちの学びを支え、コンピューティング教育にアクセスするための障害を取り除き、プログラミング教育を子どもたちにとって魅力的なものにするためだとしている。このエディターは、https://editor.raspberrypi.org/から試すことができる。
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