人気の高い動画共有アプリ「TikTok」は現地時間4月4日、英国個人情報保護監督機関(ICO)から1270万ポンド(約21億円)の罰金を科された。
ICOは、罰金の理由として、2020年にTikTokは英国の13歳未満の子ども140万人にアプリでのアカウント作成を許したと主張している。TikTokでアカウントを作成できるのは13歳からだ。
TikTokは、アカウント作成時やアカウントなしで「For You」ページをスクロールする際に、ユーザーデータを収集、保存する。アプリはIPアドレスや位置情報、デバイスのメタデータを収集し、クッキーを追跡する。
英国の情報コミッショナーを務めるJohn Edwards氏は、Reutersの取材に対し、これらの追跡ツールが13歳未満の子どもに有害で不適切なコンテンツを見せていた可能性があると語った。
TikTokは、アカウント作成時に誕生日の入力を求める。正しい誕生日を入力するかどうかはユーザー次第だ。だが、多くの人々がそうしてきたように、中にはアプリの年齢制限を回避するために年をごまかす子どもがいる。
年齢制限をすり抜けて、親の許可や監督なしでTikTokを利用する子どももいる。TikTokがアプリ上でどのように子どもを保護しているかをICUが調査したところ、13歳未満の子どもがアプリを利用していることを知りながら幹部社員が行動しなかったことが分かった。
TikTokは、ICOの罰金には同意できないが、罰金額に不満はないと述べている。英国は2022年、同様の違反で約2700万ポンド(約44億円)の罰金を科すとしていたからだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果