サイバーエージェント、広告運用にChatGPT活用へ--月間約7万時間の削減目指す

 サイバーエージェントは4月4日、インターネット広告事業本部において、OpenAIが開発した「ChatGPT」を活用し、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間を大幅削減する「ChatGPTオペレーション変革室」を設立した。

 同社では、これまでも広告オペレーションの効率化を目指し体制の構築や仕組み化の取り組みを推進してきたが、広告効果の最大化を実現するために、細かな広告配信設定や効果に応じた運用改善、レポート作成など多くの作業が必要としており、同社における広告オペレーションにかかる人的な総作業時間は、月間で約23万時間にのぼるという。

 ChatGPTオペレーション変革室は、広告オペレーションにおける作業時間を大幅に削減することを目的として設立されたもので、ChatGPTを適切かつセキュアに活用することで、さらなる広告オペレーションの効率化に取り組むという。

 まずは自動回答や海外拠点とのコミュニケーションなど社内コミュニケーションの補助を中心に作業時間の効率化を図り、現在月間で広告オペレーションにかかっている総時間約23万時間のうち30%にあたる約7万時間の削減を目指す。

 なお、モデルの学習には用いられないと明記されているAPI連携のみを利用し、顧客情報を含まない形で運用を行うなど、規約変更やアップデート情報といった最新の動向とリスク対応策を踏まえた上で、取り組みを設計していくとしている。

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