楽天グループは4月11日の「ペットの日」(National Pet Day)に向けて、最新ペットトレンド情報を発表した。
「楽天市場」における「ペットテック」(デジタル技術を使ってペット飼育者を支援する商品やサービス)関連商品や、旅行予約サービス「楽天トラベル」における「ペットツーリズム」(ペットと一緒に旅行できる商品)の人気傾向などを調査している。
楽天によると、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で在宅時間が増えた2020年以降、ペットを新たに飼う人は増加傾向にある。同社が提供するペットの飼い主をサポートする無料のメンバーシッププログラム「楽天ペット割」では、2022年6月末時点のメンバー数が2019年同期比で約3.5倍に増加した。
一方で、マイクロタスク型クラウドソーシングサービス「楽天超ミニバイト」では、「ちょこっとインタビュー ペットについて」として「外出中のペットの様子が気になりますか?」という調査を実施。2934人の回答のうち7割以上が、コロナ禍による行動制限の解除と外出機会の増加に伴い、外出中のペットの様子が「気になる」と答えた。
なお、外出中に気になることのトップは「寂しさ・ストレスを感じていないか」、次いで「体調不良になっていないか」だった。
コロナ禍で新たにペットを飼う人が増加したことを背景に、楽天市場におけるペット関連商品の需要も大きく拡大。特に「ペットテック」アイテムのペット家電が好調で、2022年の年間流通額は前年同期比約1.3倍、コロナ禍前の2019年と比較すると約2.3倍になるという。さらに、外出時でもペットの様子を見守ることができる「ペットカメラ」は、2022年の年間流通額が2019年比で約2.1倍。ペットカメラは見守るだけでなく、遠隔でペットに呼びかけられるものもあり、人気が高まっているとしている。
このほか、「給餌器・フードディスペンサー」は約2倍、「電動おもちゃ」は約3倍とそれぞれ伸長。ペットにGPS対応の首輪をつけることで、迷子になった際でも所在を追跡することができるGPS関連商品の2022年における年間流通額は、2019年比で約1.2倍に拡大した。
2022年以降は、ペットと一緒に旅行する「ペットツーリズム」の需要も好調に推移している。楽天トラベルでは、「ペット」のキーワードを含む宿泊プランの泊数が、コロナ禍前の2019年比で約1.3倍、「愛犬」のキーワードを含むプランの泊数は2019年比で約1.6倍に伸長。特に、館内の食事会場や部屋でペットと一緒に食事がとれるサービスが付帯した宿泊施設が人気を集めている。
シェフが調理するペット専用の食事や、愛犬がくつろいで過ごせるフロア、温泉、小型犬から大型犬まで体の大きさにあわせて利用できるドッグラン、可愛い写真が撮影できるフォトスポットなど、ペット専用の設備やサービスを通じて独自の付加価値を提供する宿泊施設も注目を集めている。
ペットの健康維持に対する関心も集まり、「フレッシュペットフード」への注目も向上。楽天市場における、「無添加」かつ「手作り食/手作りご飯/手作りごはん」のいずれかのキーワードを含む商品の2022年の年間流通額は、前年同期比で約1.2倍、2019年同期比で約1.8倍に伸長。犬用の手作り食の登録商品数は年々増加傾向にある。
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