Shadowがクラウドデスクトップサービスを刷新し、ゲーム以外の領域に進出している。2022年にリリースした「Shadow for Enterprise」もその1つであり、今回発表した「Shadow for Makers」は、月額34.99ドル(約4600円)から利用できる、クリエイターを対象とした新たな仮想PCサブスクリプションサービスだ。
Shadowの技術を利用すると、スマートフォンや「Chromebook」といった、PCと比べて処理能力の低いデバイスのほとんど、さらには「Mac」にも、高性能な「Windows」PCをストリーミングできるようになる。ゲームに対象を絞ったクラウドゲーミングと同じような仕組みのサービスだと言えるだろう。Shadow for Makersは、より高い性能を求めるユーザー向けで、北米で米国時間3月22日から提供が開始された。
現時点でShadow for Makersには4つのプランがあり、そのうち北米で提供されるのは2つのプランだ。そのうちの1つ、「Spark」は高性能のグラフィックスカードを必要としない中程度の写真編集のような作業に向いている。もう1つの「Zenith」は動画編集や3Dデザインに適している。ただし、Intelの「Xeon」やAMDの「EPYC」というCPUの世代や、Sparkプランに採用されているGPUがNVIDIAの「GTX」であることを見ると、人工知能(AI)アクセラレーションにはあまり適していない模様だ。AIアクセラレーションは、写真や動画編集に関する多くのタスクの自動化が可能で、現在主流となりつつある。
とはいえ、同社が自身のルーツであるゲームから大きく離れたわけではなく、ゲームスタジオ向けの2つのサービスも発表した。1つは「Virtual Booth」で、新しいゲームをインストールせずに試せるようになるという。もう1つは「Echo Session」で、ゲームスタジオが自社のゲームをテストし、フィードバックを得る作業を効率化できるサービスだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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