指輪型ウェアラブルデバイス「Oura Ring」は、装着者が朝型か夜型かを判別し、それに応じて睡眠スケジュールを調整できるようになった。
これは、開発元のOuraが米国時間3月15日に発表した一連の新しい睡眠トラッキング機能の1つで、テクノロジー各社が新製品のウェルネス指標として睡眠を重視する傾向が強まっていることを示す最新の兆候だ。この新機能は、Oura Ringの「Gen2」「Gen3」を対象としており、同社の月額5.99ドル(約800円)のサブスクリプション会員が、Ouraの他の健康およびウェルネス指標と併せて利用できる。
Ouraの会員は、自分のクロノタイプが分かるようになる。クロノタイプとは、自分の体が朝型か夜型かを示す生来の時間的特性のことだ。Ouraは、活動量、睡眠・覚醒サイクル、体温を測定してクロノタイプを判別し、その人が朝型か早朝型かまで分かるとしている。アプリには、最適な睡眠スケジュールとともに、装着者のクロノタイプを判定した説明が表示されるという。
Ouraの製品担当ディレクターJason Russell氏は、次のように述べている。「こうした情報を利用者に知らせることで、利用者が自分の概日リズム(訳注:約24時間の周期で繰り返される生物学的リズム)に逆らうのではなく、合わせられるようにすることが当社の目指すところだ。ひいてはそれが自然なエネルギーレベルや睡眠パターンなどに役立つことになる」
Ouraは他にも睡眠トラッキングにいくつかのアップデートを施しており、例えば装着者の眠りが最適な睡眠スケジュールと一致しているかどうかを示す体内時計機能などを追加した。その他の新しい指標として、過去2週間の睡眠が一定だったかどうかを示す「Sleep Regularity」や、睡眠セッションをより細かく分析できるようになった「Sleep Score」の拡張版を備える。後者は、多相性睡眠(1日に何度も寝たり起きたりを繰り返すこと)の人や夜勤で働いている人にとって便利かもしれない。同社はまた、睡眠の質を示す新たな評価として「Fair」(標準的)を追加し、「Optimal」(最適)や「Pay Attention」(注意)など他の評価の間に位置する基準を設けた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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