サバの養殖事業を行うフィッシュ・バイオテックは3月6日、完全閉鎖循環型の陸上養殖で1年間のサバの飼育に成功したと発表した。
2017年に会社を設立し、さば養殖を手掛けている。「アニサキスのいないサバをサステナブルな飼料で育て、天然の水産資源を侵さないサバの養殖」がコンセプトだ。閉鎖循環型陸上養殖の研究施設を設けて、陸上養殖を行っている。
ほとんど排水を出さないことを特徴とする陸上養殖は、次世代の養殖として世界中で注目を集めており、サーモンやエビなどで利用されているという。
同社によると、サバは特に難しい魚種だといわれているが、「アニサキスがいなくて安全、環境汚染がなく、労働環境が良い」など、サバ事業の未来を考え、チャレンジしてきたという。
試行錯誤を経て、豊中市の自社研究ラボで飼育している「陸生まれ、陸育ち」の完全陸上養殖サバの養殖に成功した。
同社では今回の養殖成功を記念し、さば料理専門店「SABAR」の一部店舗において、3月8日(サバの日)に限定販売する。
SABARは、さば料理しかない「さば料理専門店」として、38種類(サバ種類)の料理を用意する。
限定販売するのは、南森町店(3月8〜11日)、阪急三番街店(3月8〜11日)、神戸元町店(3月8〜11日)、GEMSなんば(3月8〜11日)、新大阪店(3月8〜10日)の5店舗。あさイチに豊中の養殖場で水揚げした養殖サバを550円(税込)で提供する。
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