CAMPFIREは3月1日、第三者割当増資および、日本政策金融公庫からの借入により、10億6000万円の資金調達を実施したと発表した。今回の資金調達により、累計調達額は87億2000万円となる。
既存株主でもあるSBIグループがリード投資家を務め、引き続きRFIアドバイザーズ、Minerva Growth Partnersが参画。また、新たにギフティ、みずほ証券、みずほキャピタルが加わり、事業拡大に向けた連携を進めていくという。
CAMPFIREが運営するクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」は、コロナ禍の影響もありサービス利用が急増。プロジェクト掲載数は現在までに累計7万4000件以上、支援者数は延べ920万人以上、流通金額は690億円に達している。
同社は、社会的役割を果たすべく、急増するクラウドファンディングに対するサポート体制を整備するとともに、安心してサービスを利用できる取り組み、より簡単にクラウドファンディングを活用するためのプロダクト開発に取り組んできたという。それらに伴い、組織拡大にも効率的、効果的にサポートする管理業務も強化。企業としての基盤を整え、クラウドファンディングを一般化させることに集中した3年間だったと表現している。
今回の資金調達は、クラウドファンディングの更なる利用拡大に向けた体制強化と、事業提携が主たる目的となる。新規投資家となるギフティ、みずほ証券とは業務提携により、新たな取り組みも開始する予定だ。
ギフティとの提携では、クラウドファンディングにおけるリターン(プロジェクトの支援に対してプロジェクトオーナーから提供される商品、サービスまたは、謝意を表す返礼品などの提供)において、ギフティの有する「eGift system」と連携。プロジェクトオーナー(起案者)のリターンに関する利便性向上と負担軽減を目指す。
また、相互の顧客へニーズがある場合、それぞれのサービス、ソリューションなどを提案していくという。
みずほ証券との提携では、全国のみずほ証券法人営業ネットワーク、顧客基盤に対して、クラウドファンディングの活用事例を紹介し、起案ニーズがある場合は同社のノウハウを活用したさまざまなサポートを実施する。
いくつかのパイロット案件を先んじて構築することで、みずほ証券の顧客にとって有意義なクラウドファンディング利用を型化し、順次横展開するとしている。
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