「OnePlus 11」をはじめ、高性能な「Android」スマートフォンのメーカーとして知られるOnePlusが、ブランド初のタブレット「OnePlus Pad」を発売する。最新の「Android 13」を搭載した11.6インチのタブレットは、グリーンの薄型メタルボディを採用し、高速充電機能や大容量のバッテリーも備える。4月には英国と米国で予約受付が始まるが、正式な価格はまだ発表されていない。
バルセロナで開催されていた「Mobile World Congress」(MWC)で、OnePlus Padの実機に触る機会を得た。第一印象は上々だ。メタルボディは手に持つとがっしりとした安心感がある。OnePlus 11や「OnePlus Buds Pro 2」にも採用されているグリーンの色味も好みだ。持つと薄く感じるが、実際の厚みは6.54mmあり、11インチの「iPad Pro」よりもわずかに厚い。といっても差はごくわずかであり、バックパックに入れてかさばる感じはしない。Android 13のインターフェースも優秀で、手に持った状態でも快適にスワイプ操作ができる。
11.6インチのディスプレイは「7:5」という珍しいアスペクト比を採用しており、動画の視聴よりも、読書や文書、ウェブサイトの閲覧に適している。このため、仕事や生産性向上には大いに役立つ一方で、「Netflix」でお気に入りの連続ドラマをじっくり見たいといった場合は、やや気になるかもしれない。16:9のアスペクト比で作られている映像作品を観ると、ディスプレイの上下にかなり大きく黒い帯が入ってしまうからだ。とはいえ画面はくっきりとして美しく、144Hzのリフレッシュレート、ドルビービジョンにも対応しているため、なめらかで鮮やかな映像を楽しめる。
OnePlus PadもOnePlusブランドの多くのスマートフォンと同レベルの67Wの急速充電に対応する。バッテリー残量がゼロの状態からフル充電までにかかる時間は1時間程度だ。バッテリーの容量も9510mAhとかなり大きい。公式の説明では、動画再生なら最大12.4時間、スタンバイ状態なら最大1カ月間は持つという。ただ、MWCのイベント会場では時間の都合上、バッテリーの持ちまでは確認できなかったため、評価は実機テストまで控えたい。
別売りのオプションとして、専用のキーボードケースと「OnePlus Stylo」と呼ばれるスタイラスペンも用意されている。どちらもAppleの「iPad」用アクセサリーをほうふつとさせるが、特にスタイラスペンについてはデザイン面で独自性を出す余地はあまりないのかもしれない。メールなど仕事用にも使うなら、少なくともキーボードはあった方がよさそうだ。
OnePlus Padは「Dimensity 9000」プロセッサー、8GB以上のRAM(一部の市場では最大16GB)を搭載し、背面カメラに加えて、ビデオ通話用の8メガピクセルのフロントカメラも備える。高品質なスピーカーも売りのひとつだが、MWCのイベント会場はかなり騒々しかったため、音質までは確認できなかった。今後の実機レビューを楽しみに待っていてほしい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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