Metaの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は、生成型AIの利用を加速するため、新たなチームを設置すると発表した。AI機能の追加を検討しているアプリとして、「WhatsApp」や「Messenger」、「Instagram」を挙げている。
製品におけるAIの活用を進めるために、社内に多数存在する生成型AIに取り組むチームを集め、それらの取り組みをとりまとめるトップレベルの製品チームを新たに設置するとしている。
最初の目標は、生成型AIを活用して、より優れた「作品制作や表現のためのツール」を導入することだという。Zuckerberg氏は、「長期的には、さまざまな形で人々を手助けするAIペルソナの開発に力を入れていく。私たちはテキスト(WhatsAppやMessengerのチャットなど)や画像(Instagramのクリエイティブフィルターや広告フォーマットなど)、動画に関する体験、あるいはそれらを組み合わせた体験について模索を続けている」と述べた。
Metaは米国時間2月24日に、大規模言語モデル「LLaMA」を研究者向けに公開した。同社は、AI業界をAIの建設的な利用に導こうとするとともに、バイアスや有害な出力、妄想(hallucination、AIが真実ではない情報をでっち上げること)の問題を抑制しようとしている。
同社はLLaMAを発表した際、「私たちは、AIコミュニティー(学術界の研究者、市民社会、政策立案者、業界など)が全体として協力して、責任あるAIに関する明確なガイドライン、特に大規模な言語モデルに関するガイドラインを策定すべきだと考えている」としていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」