SpaceXは衛星ブロードバンドサービス「Starlink」で、月額200ドル(約2万7000円)のグローバルローミングサービスを試験中とみられる。
PCMagが報じている通り、国をまたいだインターネットアクセスを提供する新しい「Global Roaming」サービスに関する招待の電子メールをStarlinkの一部の顧客が公開した。そのメールには、同サービスによって「世界中の陸上におけるほぼすべての場所から接続」できるようになると書かれている。利用するには、599ドル(約8万円)のStarlink端末が必要だ。
このサービスは衛星間レーザーリンクを介して運用され、世界中でアクセスを提供するが、規制当局の承認が必要であり、全ての地域で運用が許可されているわけではない。
「これは新しい技術であるため、Starlinkの標準的な高速で低遅延のサービスに、接続しにくかったり、まったく接続できなかったりする短い時間が混在することがあり得る」と、SpaceXはユーザーに警告しつつ、同サービスは「今後大きく向上」していく予定だとしている。
SpaceXは、Starlinkを海洋上で利用できるようにした「Starlink Maritime」の提供も開始している。こちらも規制当局の承認が条件となっている。同サービスは、スターターキットに1万ドル(約134万円)、月額料金として5000ドル(約67万円)の費用がかかる。同サービスは現在、米国、オーストラリア、ニュージーランド、英国、ドイツ、イタリア、チリ、ポーランド、スイス、オーストリア、ベルギーで利用を申し込める。高額だが、VSATを利用する他のサービスより格段に安価で高品質だと、SpaceXは主張している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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