ヤフーは2月15日、地図アプリ「Yahoo! MAP」、カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」、乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」(いずれもiOS/Android版)において、検索したルートのCO2排出量を確認し、環境に優しいルートが選択できる機能の提供を開始したと発表した。各アプリを最新版にアップデートすることで利用できる。
Yahoo! MAPとYahoo!カーナビでは、自動車での移動ルートを検索すると表示される「おすすめ」「高速優先」「一般優先」それぞれのタブに、ルートの距離や勾配などの情報をもとに計算したCO2排出量を確認できる。日ごろからCO2排出量を意識できるとともに、「今日は急いでいないから環境に優しいルートで移動する」など、実際にCO2排出量が少ないルートで移動できるとしている。
Yahoo!カーナビでは、自動車の重量や、ガソリン車、ハイブリッド車などの車種(エンジン区分)を設定することで、より実態に近いCO2排出量を確認可能。ユーザーの車種を「マイカー登録」すれば、自動的に実態に近いCO2排出量を計算、表示できるという。車種に応じた燃費や移動距離、ガソリン価格の情報をもとに、そのルートを移動した際のガソリン代も確認できるとしている。
Yahoo!乗換案内では、表示される各経路のCO2排出量に加えて、その経路を自動車で移動した場合の排出量との差分も表示する。ヴァル研究所からの技術提供を受け、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量や輸送量などの情報をもとに計算した参考値になるという。
「電車で移動したことでどれくらいCO2排出の削減に貢献できたか」や、最もCO2の排出量が少ないルートへの「ECOマーク」の掲出など、環境に優しい経路をひと目で確認し、日ごろからCO2排出量を意識することが可能。Yahoo! MAPで移動手段を電車に設定した際にも表示し、「フライトタブ」を選択することで、飛行機で移動した際のCO2排出量も確認できるとしている。
近年、世界的な異常気象や災害の発生に伴い気候変動への意識が高まる中、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言。業界を問わず、さまざまな企業や団体、行政などが脱炭素に向けた取り組みを進めている。
そこで同社は、多くのユーザーが移動する際に日常的に利用しているサービスを通じてCO2排出量を表示することで、CO2排出に対する意識を醸成したいという思いから同機能の提供を開始した。
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