Netflixは米国時間2月1日、月額料金が最も高い「プレミアム」プランの会員に2つの特典を追加すると発表した。いずれも追加料金は不要だ。プレミアムプランのアカウントは、映画やドラマをダウンロード可能なデバイスの数が4台から6台に増えるほか、700を超える上位人気タイトルが「Netflix空間オーディオ」で視聴できるようになる。Netflix空間オーディオは、特別な機器がなくても、あらゆるデバイスで映画館のような臨場感あふれる360度サウンドを味わえるオーディオ形式だ。
ただ、ダウンロード可能なデバイスを6台に増やしても、Netflixは競合の「Disney+」に後れを取っている。Disney+の有料サブスクリプション会員は10台のデバイスにダウンロード可能だ。他のストリーミングサービスの中には、デバイスの数ではなく、アカウントごとにダウンロード可能な作品の数を制限しているものもある。例えば、「HBO Max」はダウンロード数を最大30作品に制限しており、「Peacock」は最上位のプランでダウンロード数を25作品に制限している。
今回の変更の背景には、世界最大の定額制ストリーミング動画配信サービスであるNetflixが、パスワード共有の取り締まりに着手しようとしている事情がある。同社は3月までに、同居していない人たちの間で会員資格を共有する場合は追加料金が発生する仕組みを導入する計画だ。さらに多くの人と会員資格を共有するためにユーザーが追加料金を支払おうと思っても、ダウンロード可能なデバイスの数が少なければ、利用の妨げになりかねない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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