サムスンは米国時間2月1日、サンフランシスコで開催した「Unpacked」イベントで、スマートフォンの新モデル「Galaxy S23」「Galaxy S23+」を、「Galaxy S23 Ultra」とともに発表した。Galaxy S23/S23+では、全面的な機能の見直しよりも、むしろ日々のタスクの利便性を高めることを狙った実践的な改善を優先している。
前モデルと比較した改良点は、バッテリー容量の増大、前面カメラの機能向上、デザインの多少の変更などで、加えてGalaxy S23+はストレージが2倍に増えている。
価格はGalaxy S23が799.99ドル(日本円換算で約10万3000円)から、サイズが大きいGalaxy S23+が999.99ドル(同約12万9000円)から。どちらも発売は2月17日の予定だ。AppleのiPhoneは、通常版の「iPhone 14」が799ドル(日本では税込11万9800円)から、「iPhone 14 Pro」が999ドルから(同14万9800円)となっており、サムスンの両モデルはこれと似た価格設定だ。一方、GoogleのPixelシリーズは、最新モデルの「Pixel 7」が599ドル(同8万2500円)から、「Pixel 7 Pro」が899ドル(同12万4300円)からと、サムスンの両モデルよりも価格が抑えられている。
バッテリー容量は1年前の機種より200mAh増えており、Galaxy S23が3900mAh、Galaxy S23+が4700mAhだ。ささやかな増加だが、それでも歓迎されるだろう。一方で充電スピードは変わらず、Galaxy S23が25W、Galaxy S23+が最大45Wの有線充電に対応している。
画面サイズは両モデルともに前年から変わっておらず、Galaxy S23が6.1インチ、Galaxy S23+が6.6インチだ。また、Galaxy S23+のストレージは256GBからで、128GBからだった前モデルの「Galaxy S22+」から2倍に増えている。通常のGalaxy S23は128GBからと変化はない。
S23とS23+の見た目は、前年のモデルとほぼ同じだ。だが、本体を裏返すと、カメラモジュール部分の出っ張りがなくなっているのがわかる。その代わりに、サムスンはS23 Ultraモデルと同様のカメラレンズが背面に浮いているようなデザインを採用したため、シリーズ全体の統一感がやや増した。本体のカラーは3モデルとも同じで、ファントムブラック、クリーム、グリーン、ラベンダーの4種類が用意されている。
S23とS23+のカメラは、前年のモデルからほとんど変わっていない。50メガピクセルのメインカメラと12メガピクセルの超広角カメラ、それに10メガピクセルの望遠カメラだ。サムスンによれば、カメラ内部にはいくつかの改善が施されており、ダイナミックレンジやグレアの低減といった機能が向上しているという。一方、前面カメラは刷新されて12メガピクセルとなったほか、フレーム内の被写体を検出し、それに応じて画像を最適化する機能が強化されている。
前面カメラがアップグレードされたのは、S23シリーズに搭載されたQualcomm Technologiesの新しいモバイルプラットフォーム「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform」のおかげだ。S23でいくつかの写真処理技術が向上した理由もここにある。サムスンによれば、より高速なパフォーマンスを実現するために、S23シリーズの全モデルでカスタマイズされた「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を採用したという。これはS23専用のモバイルプラットフォームで、「OnePlus 11 5G」などのライバル製品に搭載されたSnapdragon 8 Gen 2とは異なるものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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