OpenAIは先頃、「ChatGPT Professional」という有料版ChatGPTを近く提供する可能性があることを、「Discord」サーバーで発表した。OpenAIが公開した順番待ちリストには、有料版で提供される見込みの機能が記載されている。
OpenAIが「実験的」と説明している有料版は、「常に利用可能(ブラックアウトがない)」で、「ChatGPTからの迅速な応答(つまり、動作速度の抑制がない)」や「必要なだけ多くのメッセージ(通常版の1日当たりの上限の少なくとも2倍)」を提供するとされている。
この順番待ちリストには、選ばれた人にOpenAIが個別に連絡し、決済と試用に向けた設定を案内することも記載されている。
現在、OpenAIはアーリーアクセスユーザーを選んでおり、選ばれたユーザーらは分かったことを共有しているようだ。
アーリーアクセスユーザーとなったZahid Khawajaさんは、有料版でテストプロンプトを実行する動画をTwitterで共有した。その実行速度は、一般のユーザーがアクセスできる無料版よりもはるかに高速だ。動画の中で、Khawajaさんはサブスクリプション料金が月額42ドル(約5500円)であることも明かしている。
Here's how ChatGPT Pro works! A lot of users were asking me for proof, so I decided to make a video. pic.twitter.com/QYNn3pRnxI
— Zahid Khawaja (@chillzaza_) January 21, 2023
OpenAIが料金を月額42ドルに設定した根拠はまだ明らかにされていない。OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるSam Altman氏は2022年12月、1回の応答の平均コストが「10セント未満」であることを明かしたが、「泣きたくなるほどの」計算コストが発生するので、最終的にはChatGPTを収益化する必要があることを認めた。先頃のMicrosoftとの合意により、OpenAIへの複数年にわたる数十億ドル規模の出資が決まったことも、おそらく収益化に寄与するはずだ。
ChatGPTは、有料版の一般提供を開始する時期について情報を明かしておらず、「残念ながら、現時点では、ChatGPT Professionalをサブスクリプションで利用することはできない」と話すにとどめている。
ChatGPTは最新情報を入手したい人に対して、順番待ちリストのフォームに必要事項を記入することを推奨している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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