東急は、アートプラットフォーム事業「Art Valley」の実証実験を開始した。1月23日に東急線渋谷駅ヒカリエ改札口周辺吹き抜けガラス面にアート作品とQRコードを掲出したほか、NFTと紐づいたICタグによるアート作品情報管理なども手掛ける。
Art Valleyは、東急の「社内起業家育成制度」第7号案件として1月6日に事業をスタート。東急 フューチャー・デザイン・ラボ所属Art Valleyプロジェクトリーダーの高木寛子氏は「昨今、アートへの関心は高まっているが、身近において楽しむまでにはハードルがある。気軽にアートに触れ、購入を体験することでアートをより身近なものにしていきたい。作品の販売だけでなく、アーティストの人柄も発信し、アーティストに興味関心を持ってもらって応援し、購入したくなるようなサービスにしたい」と立ち上げの背景を話した。
アート作品の販売、管理として、ECサイトを設けるほか、ブロックチェーン技術によるNFTと紐づいたICタグによるアート作品情報を管理し、リアルスペースとオンライン両方の場でアート作品やアーティストを知る機会づくりをしていくとのこと。
SNSを活用したコミュニケーションを推進するほか、アーティスト、アート作品のストーリーを伝えるPR施策として、車内液晶モニター広告「TOQビジョン」、東急線沿線情報誌「SALUS」などを活用。アート作品だけでなくアーティストのパーソナリティを知る機会をつくり、創作活動を応援&サポートし、購入までできるプラットフォームサービスを目指す。
4月22日までの期間限定で、東急線渋谷駅ヒカリエ改札口周辺吹き抜けガラス面にアート作品とQRコードを掲出。QRコードを読み込むと、ECサイトに遷移し、本サービス限定のフィジカル(物理的)、デジタル両方のアート作品を購入できる環境を整えているとのこと。
第1弾アーティストとして原田郁氏の作品を展示しており、第2弾は田内万里夫氏、第3弾は書道家の万美氏と続く。「アーティストの選定については、私たちは完全なプロではないため、アート展覧会の企画や運営などを手掛ける『藤原羽田合同会社』の協力をいただいている。若手作家の活躍の場を増やしたい」(高木氏)とコメントした。
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