市場調査企業IDCが米国時間1月10日に公開した暫定調査結果によると、2022年第4四半期のPC出荷台数は、アナリストらの予測を下回り、前年同期比で28.1%減の6720万台だったという。
PC出荷台数は、第3四半期も15%減少していた。通年では前年比15.6%減だった。
IDCは、パンデミック下でのPC購買ブームが過ぎ去ったのは明らかだが、減少傾向が続いているにもかかわらず、通年のPC出荷台数は、パンデミック前の水準を上回っていると述べた。
「数四半期連続で出荷台数が減少したことで、PC市場に対する悲観的な見方が広がっているのは明らかだが、それはあくまで認識の問題だ」と、IDCのWorldwide Mobility and Consumer Device Trackers担当グループバイスプレジデントを務めるRyan Reith氏は声明で述べた。「2021年のPC出荷台数は、歴史的ともいえる高水準だったため、それを基準にすると、どのような比較にも歪みが生じる」
同社は、PC市場の近い将来について楽観的な見通しを示し、「同市場は2024年に回復する可能性があり、2023年の残りの期間を通しても、ところどころに機会は存在すると考えられる」と述べた。
レノボは、PC市場における首位の座を維持し、出荷台数は1550万台で、市場シェアは23%だった。それでも、前年同期比では28.5%減少している。第2位のHPはそれよりもわずかに大きい29%減、第3位のDellは37.2%減だった。
Appleはコンピューターメーカーとして唯一、同四半期をほぼ無傷で切り抜けた。「Mac」を提供する同社は、同市場第4位を獲得し、出荷台数は7500万台で前年同期比2.1%減だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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