米航空宇宙局(NASA)の月探査ミッション「Artemis I」(アルテミス1号)の宇宙船「Orion」(オリオン)が米国時間12月11日、パラシュートでメキシコ沿岸の海に着水した。オリオンの熱シールドは、時速2万4500マイル(約3万9400km)で地球の大気圏に再突入したときに発生する途方もない高温に耐えることができた。
オリオンは、予定より2時間ほど早い太平洋時間午前9時40分、メキシコのバハ・カリフォルニア州西岸の太平洋に着水して、歴史的なミッションを完了した。オリオンを乗せたNASAの大型ロケット「Space Launch System(SLS)」は、技術的な問題や悪天候によって何度も打ち上げ延期に見舞われたが、11月16日にNASAのケネディ宇宙センターから飛び立った。それから25.5日を経て、オリオンは地球に戻ってきた。
今回の月周回ミッションは、宇宙飛行士が搭乗したオリオンを打ち上げる「アルテミス2号」ミッションに向けた深宇宙でのテスト飛行だった。
複数回のエンジン噴射と飛行に必要な推進剤の節約に成功したオリオンが克服すべき最後の重要な課題は、熱シールドが地球の大気圏に高速で再突入する際の熱に耐えられるかどうかを確認することだった。この熱シールドがさらされたのは、太陽の半分ほどの温度だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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