クックパッドは12月7日、レシピサービス「クックパッド」の検索キーワードやアクセス動向などのデータを元に、2022年を象徴する食・料理のトレンドおよび、2023年の流行の兆しがある料理を選出する「食トレンド大賞2022」と「食トレンド予測2023」を発表した。
クックパッドは12月7日、レシピサービス「クックパッド」の検索キーワードやアクセス動向などのデータを元に、2022年を象徴する食・料理のトレンドおよび、2023年の流行の兆しがある料理を選出する「食トレンド大賞2022」と「食トレンド大賞2023」を発表した。
食トレンド大賞では、その年を象徴する食・家庭料理のトレンドと、翌年に流行の兆しがある食のトレンドを選出・発表。2017年より毎年実施しており、今回で6回目の発表となる。
長引くコロナ禍で一層高まった、SNSの影響力が食・料理の分野でも大きく反映され、YouTubeやTikTokをはじめとした動画プラットフォーム発の流行が目立っているという。
代表的なのは、食トレンド大賞2022の大賞に選ばれた「韓国風やみつき卵」。2022年初旬にTikTokの動画で注目度が高まり、人気YouTuberのチャンネルにて「作ってみた」動画が投稿されると同時に人気に火がついたという。
韓国では、やみつきになるほどの中毒性の高さから「麻薬卵」とも呼ばれており、日本でもネーミングのインパクトの強さやおいしさ、安価な食材で手軽に作れることからその人気が加速した。
レシピ検索頻度は、この1年で約40倍に増加しており、メニュー名と組み合わせて「タレ」や「めんつゆ」等のキーワードが検索されていることから、卵を漬けた後に残ったタレを活用したり、身近な調味料を使って作ったりすることで、食卓に取り入れる人が増加しているという。
このほか、食トレンド大賞2022には、「チュモッパ」「鶏手羽元」「豆腐干」「生食感スイーツ」が入選。キーワードは、「SNS発」「韓国グルメ」「物価高」「高タンパクおかず」「生食感スイーツ」だ。
音楽やドラマを通じて幅広い世代で韓国文化への注目が高まり、日本人にも馴染み深い料理に通じる「韓国テイストの一品」を家庭でも楽しむ人が増加。これは物価高や円安の影響で気軽に海外へ行きづらい分、日本にいながら手軽に海外の味を楽しむ機運が高まっていることが要因のひとつと考えられるという。
食トレンド予測2023の選出料理は、「米粉」「ロゼ料理」「ポチャ」「豆ヌードル」「プヂン」。キーワードは、「物価高」「SNS発」「韓国グルメ」「代替食品」「海外伝統スイーツ」だ。
2023年も引き続き、物価高、SNS発、韓国グルメが食関連のトレンドや市場動向にも大きな影響を与えると見る。
そのほか、食関連メーカー各社から次々と新商品が発売されている「代替食品」が、健康志向や環境保護・食糧問題などの社会課題に対する生活者の意識の高まりから、ますます一般化する見込み。豆ヌードルは、ミツカングループの「ZENBヌードル」などが広がっている。
その他、2021年にブームとなったイタリアのマリトッツォ、2022年に注目を集めたフランスのカヌレのように、海外の伝統的なスイーツも注目だという。
プヂンは、すでにマニアの間で話題のブラジルのスイーツ。卵、牛乳、練乳ベースのやや固めのプリンがココアスポンジの上にのった、濃厚な味わいが特徴だ。日本では定期的にプリンブームが巻き起こるため、次はブラジルのプリンがブームになるかもしれない。
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