Appleは米国時間11月30日、12月3日の国際障害者デーを前に、自社製品のアクセシビリティーを高める取り組みを紹介する短い動画「The Greatest」をYouTubeで公開した。「検知モード」「音声コントロール」「Assistive Touch」など、障害者が「iPhone」「iPad」「Mac」「Apple Watch」をより容易に操作できるよう支援するために、この数年間にリリースした機能を紹介している。
2022年にリリースされた検知モードは、iPhoneとiPadの「拡大鏡」アプリに組み込まれている。カメラ、LiDARスキャナー、機械学習からの情報を利用して、視覚に障害のあるユーザーに周囲の状態を説明するものだ。
検知モードの1つである「ドア検知機能」は、視覚障害者がドアの位置を特定して、ドアまでの距離を把握できるよう支援するものだ。ドアが開いているか閉じているか、閉じている場合は開ける方法を説明する。部屋番号などの標識や記号を読み上げることもできる。
検知モードのもう1つの要素が、視覚障害者に対してどれだけ近くに人がいるかを知らせる「人の検出」機能だ。検知モードは、周囲の全般的な視覚情報を音声化して伝えるという、Googleの「Lookout」アプリに似た機能も備えている。
Appleの動画では、音声コマンドによるデバイスの操作を可能にする、音声コントロールという機能も紹介している。身体や動作に障害のある人は、顔の表情でiPhone、iPad、Macを操作することも可能だ。舌を出したり、眉毛を上げたりといった顔の表情で、マウスやトラックパッドによるクリックなどのポインター操作をシミュレーションできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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