NTTドコモ東北支社とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月30日、5G回線を活用したオーケストラのリモート演奏によるミュージカル開催の実証実験に成功したと発表した。
実証では、5G回線の特徴である「高速、大容量」「低遅延」「多数同時接続」の特性を利用し、11月19日に開催した宮城県七ヶ浜(しちがはま)町の七ヶ浜国際村で開催したミュージカル公演と、宮城県仙台市の宮城県庁で実施したオーケストラ演奏をつないだ。会場の七ヶ浜国際村では、ARスマートグラスを活用した本番中の演者目線の映像のスクリーン投影なども実施。その場で共演しているような臨場感や遠隔開催の有効性を検証したという。
ミュージカルの観覧者からは「音・映像のズレがなく、技術のすごさを実感しました。」「生演奏での公演、素晴らしかった。感動しました。」「演者目線の映像は普段見ることがないので興味深かった。」などの感想があったといい、離れた拠点を繋いでの開催においても、その場で共演しているような臨場感を実現することができ、遠隔開催の有効性を確認することができたとしている。
オーケストラなどの音楽集団とミュージカルの共演にあたっては、場所の制約、移動にかかるコストなどの課題があったほか、コロナ禍での移動制限などで公演の開催自体が困難になるケースもあり、5Gを活用した遠隔開催での課題解決に至ったという。
今後は、同様の課題を抱える舞台芸術団体などへも展開できるとしている。
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