Teslaの全電動クラス8(大型)トラック「Tesla Semi」が、積載総重量8万1000ポンド(約37トン)で航続距離500マイル(約800km)を達成した。最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏が米国時間11月26日のツイートで明らかにした。
Nikola、Mercedes-Benz、Volvo Cars、Daimler Truckなど競合メーカーの製品はまだ同様の長距離走行を達成していないため、これは電動大型トラックにおいて重要な節目となる。航続距離500マイルのTesla Semiは、価格が18万ドル(約2500万円)の高価格モデルだ。標準モデルは15万ドル(約2100万円)で、航続距離は300マイル(約480km)となっている。Teslaは12月初めにTesla Semiの出荷を開始する計画だと報じられている。
Tesla team just completed a 500 mile drive with a Tesla Semi weighing in at 81,000 lbs!
— Elon Musk (@elonmusk) November 27, 2022
Teslaは2020年に広報部門を廃止しているため、コメントは得られていない。
Tesla Semiは2017年に発表され、2019年の発売を目指していたが、2022年末まで発売が延期されることになった。同社ではよくあることだ。
PepsiCoやUPSなどの企業は、Tesla Semiを100台以上発注している。各社にとって、電気自動車(EV)は複雑さを軽減できるほか、Tesla車は自動運転機能を備えているため、米国各地への輸送効率と安全性が高まるはずだ。
EVの導入はCO2排出量の削減目標達成にも役立つ。米国トラック協会によると、トラック輸送業界の2015年の売上高は7260億ドル(約100兆円)だった。Musk氏は、今後トラックの生産台数を年間10万台にしたいと述べており、これが実現すれば、EVが消費者向け自動車業界を変革したのと同様に、トラック業界も一変させることになるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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