故P・アレン氏のアートコレクション、総額約2100億円で落札--個人所有では史上最高

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫2022年11月11日 13時10分

 Microsoftの共同創設者である故Paul Allen氏のアートコレクションが米国時間11月9日、ニューヨークのChristie'sで総額15億ドル(約2100億円)を超える値を付け、オークションで落札された個人所有のアートコレクションとして過去最高額を記録した。

Paul Cezanneの絵画を持つ2人の人物
約195億円で落札されたポール・セザンヌの「La Montagne Sainte-Victoire」
提供:Getty Images

 このオークションでは、慈善事業への寄付を目的としてAllen氏のコレクションが2回に分けて出品される。今回はその第1弾で、不動産開発業者Harry Macklowe氏と元夫人Linda Macklowe氏が5月に出品して過去最高を記録した個人のアートコレクションの落札総額9億2200万ドル(当時のレートで約1200億円)を上回った。

 Allen氏のコレクションから出品された作品のうち、数点は1億ドル(約140億円)を超え、それらを制作した画家らの落札額としても過去最高になった。これまでのところ最高額の作品はジョルジュ・スーラ(Georges Seurat)の「Les Poseuses, Ensemble」で、1億4924万ドル(約210億円)で落札された。ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の「La Montagne Sainte-Victoire」は1億3779万ドル(約195億円)、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の「Verger avec cypres」は1億1718万ドル(約170億円)、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)の「Maternite II」は1億573万ドル(約150億円)でそれぞれ落札された。

 これらの作品は、10日に出品される他の95点とともに、Allen氏が数十年にわたって収集した数世紀にまたがる150点以上の絵画の一部だ。同氏はテクノロジーの先駆者であり慈善家であるだけでなく、アートやカルチャーにも情熱を注ぎ、1983年にMicrosoftを離れて以降は本格的なアートコレクターとして名声を得た。Allen氏は2018年、非ホジキンリンパ腫の合併症のため65歳で死去した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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