令和のレトロカメラ「PaperShoot」が刷新--専用カードで画角の変更や多重露出も可能に

 台湾発のグローバル通販サイト「Pinkoi(ピンコイ)」を運営するピンコイは11月9日、台湾のカメラブランド「PaperShoot」の2022年最新モデル「PaperShoot 18MP」の発売を開始したと発表した。販売価格は、税込1万5400円〜。

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 PaperShootは、メディアスロットやレンズ、バッテリーボックスなどが載ったメイン基板を、専用のデザインケースで包み込むように固定して使用するレトロカメラ。基盤に対応したデザインケースは簡単に取り外しでき、取り替えてイメージチェンジできるのが特徴となる。

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 2017年以降、環境保護と商品の質の向上を目指して、台湾独自のストーンペーパーをカメラの素材として採用しているという。

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 新モデルとなる「PaperShoot 18MP」は、既存製品のサイズを変更せずに、画素数や解像度などの基本機能を向上。画素数を1600万画素から1800万画素へとアップしたほか、解像度が1080pから1440pへと向上している。外形寸法は、109mm×70mm×12mm。重量は、60g(電池を除く)。

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 また、記録メディアの対応も、最大32GBまでから最大128GBまでと強化。この他、接続方式がUSB Type-AからUSB Type-Cに変更されるなど仕様が改められている。

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 バッテリー性能も強化され、撮影枚数は最大500〜700枚から最大600〜800枚になった。

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 対応する専用レンズは、「2021年レンズ」に「2022年レンズ」が追加され2種類。専用レンズでは、広角、魚眼、マクロ、スター、六角、放射などを用意する。

 着せ替えデザインケースでは、本体と同時に「パリの生活」をテーマとする4種類(街の緑/街の騒音/朝日の希望/雨の後の静けさ)もラインアップした。販売価格は、1640円〜5000円(税込)。

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オプションの「クランク」(713円)を手で回すことで撮影する動画の速度を変えられる
オプションの「クランク」(713円)を手で回すことで撮影する動画の速度を変えられる

 オプションアクセサリとして、動画のスピードを自分の手で調整できる「ハンドクランク」(税込713円)や、暗い場所でも撮影が楽しめる「フラッシュアタッチメント」(税込3300円)、画角の変更や多重露光が可能になる「ファンクションカード」(レトロチェキ、多重露光、カラーパレット:税込4200円)の3種類を12月9日から発売を予定する。

ファンクションカード
ファンクションカード
写真のようにカードを差し込んで使用する
写真のようにカードを差し込んで使用する

 単体販売している通常ケースについても、2022年モデルに合わせてリニューアル(フラッシュ対応や新レンズ対応)するという。また、旧モデルでも、2022年モデルのケースを購入すればオプションのフラッシュが利用できるとしている。

 新製品の発売に合わせて、PAPER SHOOT TECHNOLOGIES ファウンダーのGeorge Lin氏が台湾より来日した。Lin氏は、カメラが好きながらも大家族の中で8番目の子どもとして生まれたため、なかなかカメラを持てなかったことから「いつか自分でカメラをつくろうと思っていた」と開発の背景を明かした。

 PaperShootは、欧米を中心にSNSを介して人気を集めている。自由にカスタマイズができるので、カメラにより愛着がわくのも特長のひとつ。スマートフォンばかりで、あまりカメラを持たなくなった時代に、カメラの楽しさをもう一度知って欲しいという思いがあると語った。

PAPER SHOOT TECHNOLOGIES ファウンダーのGeorge Lin氏
PAPER SHOOT TECHNOLOGIES ファウンダーのGeorge Lin氏

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