ZOZO、表参道に初のリアル店舗「似合うラボ」--スタイリストがコーディネートを提案

 ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは11月9日、12月16日からZOZO初のリアル店舗を東京の表参道にオープンし、パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO(似合うラボ)」を開始すると発表した。

 完全予約制で、1人のユーザーに2時間以上、貸切のスタイリングサービスを提供する。

(左から)ラランドのサーヤさん、ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎氏、ラランドのニシダさん
(左から)ラランドのサーヤさん、ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎氏、ラランドのニシダさん

 似合うラボでは、表参道から徒歩5分の場所に第1号店として、「試着室に飛び込む」をコンセプトとする店舗を構える。ZOZOTOWNで取り扱うブランドの中から常時700点以上のアイテムを用意し、「専用試着室」のような空間になるという。

表参道ヒルズ界隈にある。住所は、東京都渋谷区神宮前4-25-15エスポワール表参道ビル地下1階
表参道ヒルズ界隈にある。住所は、東京都渋谷区神宮前4-25-15エスポワール表参道ビル地下1階
外観イメージ
外観イメージ
内観イメージ
内観イメージ

 12月16日の店舗オープンとともに、LINEのアカウントから応募受付を開始する。当選者は事前にファッションに関する5分程度のアンケートに回答。回答結果を参考に、独自の「niaulab AI by ZOZO(似合うラボAI)」が、好みに合いそうなコーディネートを3パターン提案するという。似合うラボAIは、ZOZOのファッションコーディネートアプリ「WEAR」の約1300万件のコーディネートデータをもとに構築している。

体験の流れ
体験の流れ

 また、雑誌や広告などで活躍するプロのスタイリストが、似合うラボAIから提案されたコーディネートを参考にしながら、ユーザーの悩みやなりたいイメージなどをヒアリング。似合うラボAIのテクノロジーとプロのスタイリストの知見を掛け合わせ、ユーザーに「似合う」1着のスタイリングを提案するとしている。

スタイリストの一例
スタイリストの一例

 スタイリング後は、プロのヘアメイクを受け、写真を撮影して終了する。その場で商品は販売せず、帰る際にスタイリングのポイントを書いたカードと写真を渡すという。

 ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎氏は、「一言で言うと、『超パーソナルスタイリングサービスを提供する』ということ」という。単純に服を売るということではなく、それぞれのユーザーの“似合う”を徹底して追求するサービスになると説明する。

 「“似合う”の提供を目指して研究を重ねた結果、まだネットの世界だけでは完結できないと判断した。スタイルや顔、内面性や趣味などを踏まえた上で、初めて“似合う”がわかる」(澤田氏)とし、ウェブ専業で事業を展開してきたZOZOが、対面、リアルという場を生かしてできることを考えた結果として、“似合う”の提供に至ったと語った。

ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎氏
ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎氏

 ZOZO CDO室 本部長の大久保真登氏は、店舗では商品を販売しない点について、「裏側に“買う”という行為があると、“(購入を)勧められてるのかな”と思ってしまい、本当に似合っているかがわかない。徹底的に似合うかどうかを向き合うための場所になる」という。また想定するユーザーの人数として、「1日あたり4~5人からスタートし、年間1000人くらいのユーザーに届けたい」と語った。

 発表に伴い実施した説明会では、漫才コンビのラランドが登場。ボケ担当のサーヤさんがスタイリングサービス第1号ユーザーとして、スタイリストの濱本愛弓さんが提案したコーディネートを試着する一幕もあった。

(左から)ZOZO CDO室 本部長の大久保真登氏、スタイリストの濱本愛弓さん、ラランドのサーヤさん
(左から)ZOZO CDO室 本部長の大久保真登氏、スタイリストの濱本愛弓さん、ラランドのサーヤさん

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