最大4%の常時ポイント還元、メルカリのクレカ「メルカード」提供開始

　メルカリの子会社メルペイは11月8日、クレジットカード「メルカード」の提供を開始した。すでにサービスを開始している「メルペイスマート払い」の物理カード版で、国内外のJCB加盟店で利用できる。

メルカード

　メルカードの申し込みは「メルカリ」アプリ内から最短1分で完結するという。カードは最短4日ほどで郵送される。券面はナンバーレスで、カード番号はアプリから確認する。カードを紛失してもアプリから即時停止できる。JCBのタッチ決済にも対応する。

　基本のポイント還元率は1%だが、メルカリ内の利用であれば最大4%が還元される。メルカリ内での還元率は、メルカリでの売買やメルペイでの支払い実績に応じて変動する。また、メルカードの保有者であれば、メルペイスマート払いでも同様にポイントが還元されるようになる。

メルカリでの売買やメルペイの支払い実績に応じて還元率が変動

　与信には、年齢や職業といった情報のほか、メルカリの利用実績も加味している。メルカリで丁寧な売買をすると与信枠が増える場合もあるという。「従来の属性情報では与信を受けにくかった人に適切な与信を提供できる」とメルペイで執行役員CPOを務める成澤真由美氏は話す。なお、月間の限度額は最大50万円となる。

　カード代金の支払いには、売上金を含むメルペイ残高を利用できる。コンビニやATM、銀行口座からの自動引落や、キャンペーンで取得したポイントでの支払いにも対応する。

　月々の支払日や支払額を、ユーザーがアプリからあるていど自由に設定できる点も特徴となる。「この月は支払いをゼロにする」といった設定も可能となる。手数料は「翌月払い」の場合は無料。「定額払お」（分割払い）の場合は年率15.0%となる。

左からメルカリで執行役員CEO Marketplaceを務めるジェフ・ルボー氏、メルペイで執行役員CPOを務める成澤真由美氏、メルカリグループ日本事業責任者を務める青柳直樹氏、メルカリ執行役員 CEO Fintechを務める山本真人氏

　なお、与信のシステムはこれまで提供してきたメルペイスマート払いと全く共通だという。メルペイスマート払いでは「iD」によるタッチ決済や、QRコード決済、ネット決済を利用できたが、メルカードの導入によって、JCBの加盟店でもメルカリの後払いサービスを利用できるようになり、ユーザーの選択肢が広がった格好だ。