全米労働関係委員会、アマゾンCEOを提訴--労組結成に関する発言めぐり

Andrew Blok (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2022年10月28日 10時50分

 全米労働関係委員会(NLRB)は、2022年のインタビューでAmazonの最高経営責任者(CEO)のAndy Jassy氏が発した言葉をめぐり、同氏を提訴した。CNBCが米国時間10月27日に報じた。NLRBのシアトル支局が提出した訴状によると、同氏は組合がない方が従業員は幸せだと述べたことで米国の労働法に違反したという。Amazonは、この発言の違法性を否定している。

Amazonのロゴを表示したスマートフォン
提供:Sarah Tew/CNET

 問題になっているのは、労組を結成するかどうかを判断しようとしている従業員らについて、「組合がない方が幸せだと思う」と6月にJassy氏がBloombergに語った発言などだ。同メディアによると、組合は管理職との直接的な関係や、チームが適応・改善する能力の妨げになると同氏が述べたという。

 CNBCによると、NLRBは訴状でこのような発言について、「保証された権利を行使する従業員に対して妨害や抑止、強要」の効果があったと主張しているという。

 Amazonの広報担当者Kelly Nantel氏は、声明で次のように述べている。「この申し立てにはまったく妥当性がない。問題とされている発言は、全国労働関係法に明示された文言と数十年に及ぶNLRBの先例によって明らかに守られている」「発言は、労組結成に関する当社の見解や、管理職に直接対応する従業員の能力に労組の結成がどのような形で影響を及ぼしうるかを、合法的に説明したものだ。従業員の組合結成の権利を明らかに認識してなされた発言であり、報復措置をもって脅す意図はまったくない」

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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