世界で最も熱心なAppleウォッチャーらが、同社が独自のMRヘッドセットを発表しようとしていると主張していることは分かっている。だが、しっくりこない。
ここ最近の技術によって、ヘッドセットデバイスのディスプレイには非常にリアルな映像を表示できる。だが、Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏が巨大なプラスチックのかたまりを顔に装着してステージ上を歩き回っているところを想像できるだろうか?重くて煩わしいうえに、なんと言っても洗練されていない。
いつの日か、状況は変わるだろう。テクノロジー企業が超リアルなMRを実現し、メガネのような製品で体験できるようになる日が来る。そしてそのメガネはきっと10〜12gくらいだ。その数十倍重いヘッドセットとは似ても似つかないものになる。
Appleがおしゃれなメガネのような使い心地と外観を備えたMRヘッドセットを作れるようになれば、確実にそうした世界が実現するだろう。
そうだとすると、一連のうわさについてはどう考えるべきか?すべてが間違っているということはないだろう。
私の推測では(あくまでも推測だが)、AppleがAR/VRの研究を推進しているのは確かだ。Apple Watchや「AirPods Pro」で活用している小型化技術は、その第一歩になる。同社は明らかに、ウェアラブル技術に取り組んでいる。こうした技術にいつの日かMRメガネが含まれる可能性は非常に高い。
同社が現在、iPad程度の重さでスキューバダイビング用ゴーグルのようなヘッドマウントディスプレイを開発しているとすれば、それはあくまでもこの技術の可能性を模索するための開発者用だ。AR/VR向けハードウェア開発キットも販売するかもしれないが、販売先は登録した開発者のみに限定されると筆者は推測している。
AR/VR技術をヘッドアップディスプレイに組み込もうとしている可能性もある。同社のエンジニアが自動車技術に取り組んでいるといううわさが本当であれば、その可能性は高い。
また、カメラシステムで実現した高度なAI機能を考慮すれば、iPhoneやiPad限定のAR/VRアプリが追加されるとみていいだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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