えひめ香る地酒プロジェクト(愛媛県酒造組合)は10月18日、清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を活用した日本酒を愛媛県内22の蔵元が2023年3月より発売すると発表した。
えひめ香る地酒プロジェクトは、愛媛県がコロナ禍で酒類の需要減少の影響を受けた県内の蔵元をサポートするため、愛媛県酒造組合と連携して立ち上げたプロジェクト。
オリジナル清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を活用し、愛媛の蔵元が愛媛の米(県内で生産された米)と水(県内で採取された水)を使って県内で醸造する「愛媛の、愛媛による、愛媛のための」日本酒(精米歩合は60%以下)プロジェクトとなっている。
愛媛さくらひめ酵母は、愛媛県酒造協同組合、東京農業大学(応用生物科学部 醸造科学科)、愛媛県産業技術研究所(食品産業技術センター)の産学官の共同研究にて開発したものとなる。
同研究では、愛媛県オリジナル品種の花「さくらひめ」から、Type-1からType-4までの4種の「愛媛さくらひめ酵母」を分離培養することに成功。
瀬戸内海と宇和海という2つの海をはじめ豊かな自然に囲まれた食の宝庫ならではの日本酒となるように、食材や料理とのペアリングを重視して、香りと味わいの特徴が異なる4タイプ(Tropical、Clear、Well Balance、Rich)の酵母を選定している。
発売する日本酒については、地元の人たちに愛媛の酒を飲むきっかけにしてほしいという思いで製造した。2023年3月より22の蔵元から一斉に発売し、愛媛県内をはじめ、全国や海外へも愛媛の地酒の魅力を発信していく。
また、同プロジェクト参加商品の売上の一部は、愛媛県酒造組合を通じて「子どもの愛顔応援ファンド」に寄付され、地域の子供たちの育成に役立てられるという。
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