Metaは米国時間10月18日、2020年5月に4億ドル(当時のレートで約420億円)で買収したオンラインGIFデータベースのGiphyを売却することを明らかにした。英競争・市場庁(CMA)に売却を命じられ、この選択を余儀なくされた。
CMAは長い審査過程を経て18日、MetaのGiphy買収に対する最終報告書を発行した。その中でこの買収について、他のソーシャルメディアによるGIFへのアクセスを制限し、競合プラットフォームの訴求力を損ねる恐れがあるとした。Metaが他のプラットフォームによるGiphyの使用を禁止または制限するか、GiphyのGIFへのアクセスと引き換えに英国ユーザーに関するさらなる個人データの提供を強いる可能性があると結論付けた。
CMAは、Giphyが買収によって、ディスプレイ広告市場におけるMetaにとっての潜在的脅威から除外されたことにも懸念を示した。それが買収におけるMetaの目的ではなかったことは認めている。CMAの独立調査グループの責任者であるStuart McIntosh氏は、MetaにGiphyの保有を許せば、ソーシャルメディアにおける多大な市場支配力のさらなる拡大を許すことになると述べ、「この問題を解決できる唯一の方法は、Giphyの売却だ」とした。
MetaはCMAがこの判断を公開した直後、Giphyを売却すること、また異議を申し立てないことを明らかにした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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