ヤフーは10月18日、11月中旬から「Yahoo!ニュース」のコメント欄へ投稿する場合の携帯電話番号設定を必須化すると発表した。
携帯電話番号をもとにした「投稿停止措置」を確実に実施すべく、コメント欄へ投稿する際の携帯電話番号の設定を必須化する。実施日以降は、携帯電話番号が未設定の「Yahoo! JAPAN ID」でログインしている場合、コメントを「投稿する」ボタンを押した際に「携帯電話番号の設定」が必須の旨の画面が立ち上がるようになるという。リンク先のページで新たに携帯電話番号を設定すれば、従来通りにコメントは投稿できるという。
対象となる動作はコメント投稿のみで、コメントの閲覧や削除、「そう思う」「そう思わない」ボタンの投票などへの影響はない。加えて、現在生体認証を利用のユーザーも、携帯電話番号を設定済みでSMS認証が有効であればそのままコメント欄が利用できるとしている。
なお、携帯電話番号の設定有無は、Yahoo! JAPAN ID登録情報の「ログインとセキュリティ」で「確認コードでログイン(SMS)」の項目から確認できる。同項目で「設定済」となっていれば設定は完了していることになる。
インターネットニュース配信サービスのYahoo!ニュースは、ニュースに関する多様な意見を共有しあい、新たな視点を得るきっかけを創出することを目的として、2007年からコメント欄を提供している。
誹謗中傷などの内容を含む投稿の禁止、コメントポリシーへ違反投稿の具体例をわかりやすく明示するなど、不適切なコメント投稿の抑止に取り組んでいるほか、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールやAIを駆使して、投稿されてしまった不適切なコメントの削除などの対策にも注力しているという。
不適切なコメント投稿の対策として2018年6月から、不適切なコメントを繰り返し投稿したアカウントに対し、それ以降投稿できなくなる「投稿停止措置」を実施。投稿停止措置を受けたユーザーが新たにYahoo! JAPAN IDを取得して不適切なコメント投稿を繰り返す行為を防ぐため、2020年10月からは過去に措置を受けた携帯電話番号の所有者がIDを再取得した場合でもコメント投稿を制限するよう、対策を強化したとしている。
また、ヤフーは、ユーザーの安全性、利便性向上のため、パスワード認証からパスワードレス認証(SMS認証、生体認証)への移行を推進。現在は、IDの新規取得時に携帯電話番号の設定が必須となっている。その結果、IDのアクティブユーザーの約70%がSMS認証をはじめとするパスワードレス認証に移行しているという。
しかし、措置を受けたユーザーについては、携帯電話番号の設定がないIDの割合が5割以上と高水準になっている。その原因のひとつとして、措置を受けたユーザーが別のIDを利用して不適切な利用を繰り返すケースを挙げている。
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