日鉄興和不動産、東京建物、安田不動産は10月13日、東京都杉並区浜田山に建設中の分譲マンション「グランリビオ浜田山」のモデルルームを、10月22日にグランドオープンすると発表した。BINC認証、SEGES認定、ZEH認定、認定低炭素住宅を同時取得した「環境自然配慮型」分譲マンションになる。
グランリビオ浜田山は、東京都杉並区浜田山4丁目に建設される分譲マンション。2023年10月下旬に竣工予定で、地上3階、地下1階建ての鉄筋コンクリート造。間取りは3LDK~4LDKで、専有面積は61.85~82.23平米。全84戸を有する。日鉄興和不動産が手掛けるマンション「LIVIO(リビオ)」ブランドで最上位のハイグレードマンション「GRAND LIVIO(グランリビオ)」シリーズになる。
日鉄興和不動産 住宅事業本部開発推進部長の茂見匡泰氏は「GRAND LIVIOシリーズは、首都圏で8物件供給している。2021年にはリブランディングをあわせ、ハイグレードシリーズのコンセプトを見直した。単なる建物仕様のグレードアップだけではなく、天井高などを高くしたほか、環境性能も備え、商品を再構築している」と変更点を説明した。
浜田山は、善福寺川緑地や和田堀公園が全長約4.2kmに連なり、柏の宮公園なども近隣に位置する緑に恵まれた場所。グランリビオ浜田山の前は、企業の社員寮があり、周辺は戸建て住宅という閑静な住宅地だ。
グランリビオ浜田山は、中庭があり、屋上や駐輪場も緑化するなど、多数の植物を配した緑豊かな造り。「通常は、敷地内の既存樹木を伐採し、新たに植栽し直すが、今回は既存樹木のうち、育成状況がよく、葉振りの優れたものを4本残す。加えて新たに植栽する樹木には、豊臣秀吉が来客をもてなすために花見に使ったと言われている『太閤しだれ桜』の組織を培養し、クローン桜として増殖しているものの1本をシンボルツリーとして植える計画」(茂見氏)と緑を残し、作る取り組みを進める。植栽も、浜田山エリアに生息する野鳥や蝶が好むものを採用するなど、生物多様性に配慮する。
建物については、分譲マンションで初となる、生物多様性保全に配慮した「ABINC 認証」と、緑の取り組みを評価する「SEGES 認定」を取得したほか、ZEH、低炭素住宅の認定を受けるなど、環境に配慮。断熱性能の向上したほか、効率的な設備などの導入、大幅な省エネを実現し、共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を20%以上削減しているという。
販売価格は未定としているが、9000万円から1億円がボリュームゾーンになる見込み。現在、事前案内会を実施中だが、すでに1300件以上の反響を得ているという。
日鉄興和不動産では、グランリビオ浜田山のほか、「グランリビオ表参道」「グランリビオ市谷砂土原」の販売も開始。「これまでは、ファミリー向けのリビオと単身者向けの『リビオレゾン』がリビオシリーズの強みで、業界内でも浸透してきていると感じている。一方で、港区を中心とした外国人向けの高級物件も取り扱っており、グランリビオはこうした知識と経験をいかしながら、新たな需要領域として積極的に取り組んで行きたいと考えている」(茂見氏)と位置づけを話した。
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