日清食品は10月11日、スギ薬局と「完全メシ」の販売を通じた試験的な取り組みを開始すると発表した。
完全メシは、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全バランスを実現した製品。
オーバーカロリーによる肥満や、間違ったダイエット方法により身体に必要なカロリーや栄養素が不足する「隠れ栄養失調」の増加をはじめとする「現代の食の課題」を解決する目的で展開している。
スギ薬局では、人々のライフステージを「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の3つに分け、それぞれのステージで顧客の状態に合わせ、リアルとデジタルを融合させて最適な商品・サービスを提供する「トータルヘルスケア戦略」を推進している。
今回、スギ薬局は完全メシを同戦略の実現に向けた重要な商品として位置付け、完全メシの販売を通じた試験的な取り組みを開始する。
現在、スギ薬局は全国約1150店舗で完全メシを販売しており、特設売場の設置やデジタルサイネージによる告知のほか、店舗に駐在する管理栄養士による店頭接客を通じた推奨販売も実施していくという。
また、スギ薬局アプリの約1000万ユーザーに対して完全メシに関する情報を配信。将来的には、同アプリの購買履歴や行動履歴に関する情報に基づき、完全メシに対して潜在ニーズをもつユーザーとダイレクトなコミュニケーションを図るという。
今後は、スギ薬局と関係の深い「健康保険組合」や「医療機関」でも、加入者や利用者に対して完全メシの推奨。スギ薬局で働く従業員の健康および、Well-beingの向上を目指して、スギ薬局本社の社員食堂に完全メシを導入する予定だという。
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