宇宙を目指す民間人に対して、米航空宇宙局(NASA)からのメッセージがある。それは「ぜひ宇宙に来てほしい」というものだ。NASAは米国時間9月14日、「これまで以上に多くの人々に宇宙への門戸を広げるNASAの取り組みの一環として」、民間人宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう2つのミッションについて提案を募集すると発表した。ただし、これらの「多くの人々」には、おそらくかなりの財力が求められるだろう。
最大2週間に及ぶ可能性があるこのミッションは、2023年および2024年を実施目標としている。提案では、ISSへ乗組員を運ぶのに米国の商業宇宙船が使われることが前提になる。現時点ではSpaceXの「Crew Dragon」カプセルおよび「Falcon 9」ロケットがそれにあたる。さらにBoeingも、宇宙船「Starliner」の有人飛行に向けて準備を進めている段階だ。
ISSはこれまでも宇宙観光に訪れた民間人を受け入れた実績があるが、この4月にAxiom SpaceがSpaceXのCrew Dragonカプセルに乗ってISSに向かう「Axiom Mission 1(Ax-1)」ミッションを開始したことで、民間人宇宙飛行士ミッションの新時代が本格的に始まった。4月のミッションではNASAの元宇宙飛行士が船長を務め、料金を支払って宇宙へ向かった3人の旅行者をISSに導いた。この料金は1人あたり5500万ドル(現在のレートで約78億7000万円)だったと報じられている。
Axiomは第2回のプライベートミッション「Ax-2」についてもNASAと契約を済ませており、こちらの打ち上げは2023年に予定されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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