SpaceXは、国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行を少なくともあと5回担当する。米航空宇宙局(NASA)が米国時間9月1日、14億ドル(約2000億円)を超える規模の契約の一環として発表した。
これらの飛行を含めると、民間企業であるSpaceXはISSへの有人飛行ミッションを少なくとも14回担当することになり、NASAはISSへの飛行を2030年まで中断せずに継続できる。14回にわたるこれらの全ミッションを合わせると、NASAはElon Musk氏が設立し最高経営責任者(CEO)を務めるSpaceXに49億ドル(約6900億円)以上を投じることになる。
NASAの宇宙飛行士らは2020年以降、ISSへの飛行にSpaceXの宇宙船「Crew Dragon」を利用してきた。NASAは2011年に独自のスペースシャトルプログラムを終了しており、今後は成長しつつある商業宇宙産業をさらに活用する計画だ。2014年には、この計画を具体化する2件の大型契約を結び、「Starliner」を製造するBoeingに42億ドル(当時のレートで約4500億円)、「Crew Dragon」を製造するSpaceXに26億ドル(同約2800億円)を提供した。
ただし、Starlinerは開発に遅れが生じ、5月にようやく無人飛行を果たしたところだ。Boeingは2023年2月以降にStarlinerの有人飛行をテストする計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」