LIFULLは9月14日、「LIFULL HOME'S コロナ第7波下で変化の兆候?住みたい街ランキング」(2023年版中間結果)を発表した。首都圏版の「借りて住みたい街」1位は「大宮」、「買って住みたい街」1位は「勝どき」となった。
本ランキングは、LIFULLの不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」において、実際の物件問い合わせ数から、ユーザーの本気で住みたい街を推測し、2023年版中間結果として発表したもの。
首都圏版借りて住みたい街ランキングでは、2年連続1位であった「本厚木」を僅差で抑え、大宮が暫定ながら初の1位を獲得。3位は前回より1アップの「八王子」、以降4位「柏」、5位「三鷹」と続く。1位の大宮は、都心から電車で30分程度、駅周辺の繁華性の高いエリアも広く、都心同様に生活利便施設が豊富にそろっている町。
LIFULLによると、コロナ禍の長期化で、郊外化したニーズが少しずつ都心方面へと揺り戻し始めているという。2020年に人気であった箱根や軽井沢、宇都宮などの首都圏外から、徐々に都心に近寄ってきており、大宮は都心と首都圏外の中間に位置する。
首都圏版買って住みたい街ランキングでは、コロナ前の2019年度調査から3年連続1位の勝どきが、今回も暫定1位という結果。2位は前回から1アップの「横浜」、3位は前回から1ダウンの「白金高輪」、以降4位「茅ヶ崎」、5位「平塚」と続き、借りて住みたい街ランキングで2位の本厚木が6位にランクインし、大宮はベスト10外となった。
1位の勝どきエリアは、2000年に都営地下鉄大江戸線が開通して以降、都心至近の湾岸の街として、タワーマンションや超高層オフィスなどが数多く建設された。
LIFULLによると、首都圏の住宅購入ニーズは、都心と郊外との二極化が進み、テレワーク中心ライフスタイルを送るユーザーは、郊外でオンとオフを過ごすためのより広い住宅を求め、コロナ後の揺り戻しや資産性を強く意識するユーザーは、利便性や資産性を重視して、都心周辺で住宅を選択する傾向にあるという。
これらニーズの二極化を受けて、供給サイドも物件価格が高騰する都心周辺と、価格が比較的安定している郊外での新規供給をともに活発化させている状況。コロナ第7波の拡大に伴うテレワーク実施率の上昇と、円安による物価上昇懸念もあり、購入ユーザーも価格面から郊外を視野に検討していると推測し、最終結果はさらに大きな順位の変動も考えられるとしている。
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