日産自動車は9月7日、車載用リチウムイオン電池事業を行うビークルエナジージャパンの株式を取得し、連結子会社化すると発表した。
INCJが保有する全普通株式を取得するとともに、ビークルエナジージャパンが新たに発行する普通株式を引き受ける。既存株主であるマクセル、日立Astemoと株式を共同で保有する関係となり、ともにビークルエナジージャパンの事業運営を支援していくという。
ビークルエナジージャパンは、セルからパックまでの一貫した生産体制および、バッテリーマネジメントシステム技術を保有。今後成長の見込まれるハイブリッド車向けの車載用リチウムイオン電池、モジュールおよび、バッテリーマネジメントシステムを開発、製造、販売している。
日産の資本参加を通じて経営基盤をより強固なものとするとともに、日産グループのグローバルなネットワークの活用も図る。これまで培ってきた車載用電池の性能や特徴を最大限に生かして成長する車載電池市場をけん引するとともに、原材料価格の高騰などの課題にも対応するとコメントしている。
日産は、移動と社会の可能性を広げ、モビリティの枠を超えた高い価値を創造することを目指す長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において、電動化を戦略の中核としている。電動化戦略において重要な役割を担うビークルエナジージャパンへの出資は、安定的なバッテリーの調達先の確保や、性能、コスト双方で優位性を持つ次世代電池開発の実現に貢献するという。
なお、ビークルエナジージャパンは今後も、日産だけでなく全ての顧客に対し広範かつ安定的に車載用リチウムイオン電池やモジュール、バッテリーマネジメントシステムを開発、製造、販売する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」