ファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を提供するGaudiyは8月31日、シリーズBラウンドにおいて、ソニー・ミュージックエンタテインメント、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、サンリオ、みずほキャピタルを引受先とする9億円の第三者割当増を実施したと発表した。
同社では、シリーズBラウンド(1stクローズ)において、2022年5月に25億円の資金調達を実施。今回調達した資金と合わせて、シリーズBラウンドの調達額は総額34億円になる。
今回調達した資金は、人材採用のほか、既存サービス「Gaudiy Fanlink」を拡充するための技術投資、2023年の春より東南アジア方面への展開を皮切りにグローバル展開に注力するために活用するという。また、2023年内のメタバースをはじめとする新規の事業開発に投資。中長期的には、IPごとに独自のトークン上場支援を行うという。
加えて、エンターテインメント企業と金融機関との連携を強化していく。エンターテインメント企業としては、既存引受先のバンダイナムコエンターテインメントに加えて、新たにソニー・ミュージックエンタテインメント、サンリオが参加。
特に、サンリオとは、Web3領域の協業プロジェクトを開始する。サンリオの保有するキャラクター資産と、同社のブロックチェーン技術の知見を連携し、2023年前半を目処に「Gaudiy Fanlink」を活用したキャラクターコミュニティサービスをグローバルに向けて提供するという。なお、同サービスについては、パブリックチェーンを含めた展開を検討している。
さらに、同社が新規開発するメタバース事業などとの連携も想定している。
金融機関では、既存引受先のSBIインベストメントに加え、新たに三菱UFJイノベーション・パートナーズ、みずほキャピタルが参加する。
同社では、変化のスピードが速いWeb3領域において、金融機関のバックアップを受けながら、日本が誇るエンタメ産業とWeb3の技術領域を掛け合わせ、世界を代表する企業を目指すという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」