Googleは米国時間8月25日、モバイルアプリ「AI Test Kitchen」を公開し、同社の言語モデル「Language Model for Dialogue Applications(LaMDA)」など、人工知能(AI)分野の最新の成果を誰でも一定の制限付きで体験できるようにした。
Googleは5月、「LaMDA 2」とともにAI Test Kitchenを発表しており、今回、同社が人間とコンピューターの対話の未来と捉えているものの一部を、一般ユーザーがテストできるようにした。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるSunday Pichai氏は当時、AI Test Kitchenについて、「LaMDAを使えればどのようなことが可能になるのか、皆さんに感じてもらうことを目的としている」と述べた。
AI Test Kitchenは、テクノロジーを安全な環境で開発するGoogleの計画の一環だ。AI Test Kitchenの順番待ちリストには、誰でも登録できる。まず米国の一部のユーザーに提供される予定だ。「Android」アプリは即日公開されており、「iOS」アプリも「数週間以内」に公開予定だ。
登録の際、ユーザーは「これらのデモとの対話に、自分自身や他者に関する個人情報を含めない」といったいくつかの条件に同意する必要がある。
GoogleはAI Test Kitchenを一連のデモとしてリリースしている。1つ目の「Imagine it」では、ユーザーが地名を入力すると、AIがその場所について描写し、「想像の世界を探検する」のを手助けしてくれる。
2つ目の「List it」デモでは、ユーザーが「目標やトピックを共有」すると、LaMDAはそれを複数の有益なサブタスクに分割しようと試みる。
3つ目のデモは「Talk about it (Dogs edition)」だ。これは、犬の問題に限定されているとはいえ、最も自由度の高いテストとみられる。Googleは、「話題は犬に限定されるものの、ユーザーは自由な会話を楽しむことができる。このテストは、ユーザーが別の話題に移ろうとしても、元の話題にとどまるLaMDAの能力を探るものだ」としている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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