ディスプレイには新たにサファイアクリスタルが採用された。これにより強度が60%向上したとのことだが、傷つきにくくなったのか、それとも割れにくくなったのかは分からない。
もちろん、Galaxy Watch5 Proにはさらに堅牢なサファイアクリスタルが採用されている。ケースも丈夫なチタン製だ(Galaxy Watch5の基本モデルはアルミニウム製)。
基本モデルもProモデルも、オプションでLTE通信に対応する(年内に5G通信に対応する予定はないが、そもそも5G対応のスマートウォッチは存在しない)。5ATMの防水機能も備えており、水泳時も装着可能だ。心電図、心拍数、体温、生体インピーダンスなどのヘルスセンサーは、基本モデルとProモデルに同じものが搭載されている。音楽やアプリを保存できる16GBのストレージのほか、デュアルバンドWi-FiとBluetooth 5.2の両方の通信方式に対応する。
特筆すべき点は、どちらのモデルもプロセッサーはQualcommが先日発表した「Snapdragon W5」ではないということだ。Snapdragon W5は、スマートウォッチのバッテリー駆動時間を延ばすと期待されており、年内に登場する「Wear OS」搭載スマートウォッチに採用されるとみられている。しかし、Galaxy Watch 5に採用されているのはおそらくWatch 4と同じ、サムスン独自の1.18GHzデュアルコアプロセッサー「Exynos W920」だ。とはいえ、スマートウォッチのプロセッサーに注目している人は少なく、またQualcommの最新チップセットがどの程度の優位性を発揮するかもまだ分からない。
2021年のGalaxy Watch4(と、今後登場することが分かっているWear OS 3搭載の最新スマートウォッチ群)と同様、Galaxy Watch5はiOSには対応していない。連動できるのはAndroidスマホ(公式にはAndroid 8以上、1.5GB以上のRAM搭載端末)だけだ。もっと正確に言うと、心電図センサー、ストレスセンサー、生体インピーダンスセンサーは、サムスン製のスマートフォンとしか連動しない。これは前機種も同じだった。
この点が変わらないなら、ほとんどのAndroidスマホ所有者にとって、Galaxy Watch5の魅力はかなり限定的にならざるを得ない。年内に登場するGoogleのPixel Watchを待って、ヘルスケア関連の機能を比較する価値はある。今回の最新機種と前機種との最大の違いは、Wear OS 3を搭載した唯一のスマートウォッチではなくなることだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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