路面に画像を投影できる高度なヘッドライト技術を私たちが初めて目にしたのは、Mercedes-Benzが「DIGITAL LIGHT」を発表した数年前のことだ。だが、この次世代技術は今も市販の車に搭載されていない。そうした状況をFord of Europeは変えようとしているようだ。
ドイツに本拠を置くFord of Europeは現地時間8月15日、「高解像度ヘッドライト」と名付けた技術を披露した。これはMercedes-BenzのDIGITAL LIGHTと同じく、車のヘッドライトを高解像度にすることで、前方の路面に画像を投影しようというものだ。フロントガラスに画像を投影できる最新のヘッドアップディスプレイとは対照的な技術と言える。
この高解像度ヘッドライトの大きな狙いの1つは、安全性だ。例えば、制限速度や気象情報を路面に投影すれば、ドライバーは安全運転に最善を尽くせる。また、カーナビゲーションシステムと連携して次のカーブが来る前に進むべき方向を知らせることで、ドライバーが知らない道に迷い込む可能性を大きく減らせる。車幅を路面に表示すれば、ドライバーが狭すぎる道に進入するのを防ぐこともできるだろう。
メリットを得られるのはドライバーだけにとどまらない。横断歩道が消えかかっている場合に投影したり、サイクリストを安全に追い越せる進路を表示したりもできる。
プレスリリースによると、この機能はまだ試験段階にあり、搭載されるモデルに関する発表はない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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