「今日こそ1日前向きに過ごそう!」。そう思っても、結局何かの拍子に落ち込んだり、イライラしてしまったりする。あろうことか、その感情を誰かにぶつけてしまい、自己嫌悪に陥ることも珍しくない。
感情を持つことや、それを表現することはごく自然なことだ。たとえば、映画「男はつらいよ」の主人公・寅さんは、泣いたり笑ったりときに怒ったり、人間味豊かな感情表現で私たちを和ませてくれる。感情を表に出すことがその人の魅力につながることがある。よくないのは、感情に振り回されて自分を見失い、問題行動を取ってしまうことだ。このような言動は一時的な発散にはなるかもしれないが、人間関係にしこりを生み、ひどいときは社会生活に支障をきたすこともある。何より、不機嫌な人には誰もが近づきたがらない。感情を適切にコントロールすることは、社会人にとって必須スキルといってもいいだろう。
本書「感情的にならない気持ちの整理術」は2017年の初版から好評を博し、20万部を売り上げた「感情コントロール術」の決定版である。特装版ではイラストやマンガを交えながら、ストレスを軽減して毎日ごきげんに過ごすためのテクニックが多数紹介されている。どれもシンプルかつ手軽で、すぐに実行できるものばかり。「周りの人に振り回されてしまう」「気持ちの切り替えがうまくいかない」「活躍している人に嫉妬してしまう」など、荒ぶりそうな感情に手を焼いている人は、すぐにでもページを開いてほしい。本書のどこかに、心をすっと落ち着かせるヒントが載っているはずだ。
今回ご紹介した「医者が教える 感情的にならない気持ちの整理術」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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