ビジネスにおいて、相手の評価を得る一番確実な方法は、結果を残すことだ。しかし、結果を残す前に評価を得る方法がある。それは、説明上手になることだ。
本書の著者は、人気YouTuber、ハック大学 ぺそ氏だ。著者によると、説明が上手いと、一緒に仕事をする人に、「仕事ができる」「頭がよさそうだ」「この人ならきっと上手くやってくれるだろう」などといったポジティブな印象を与えることができるという。説明力は、あなた自身の価値を周囲に認めさせるツールになるのだ。
外資系金融機関勤務の著者は、ビジネスの最前線で出会った「説明が上手い人」を観察し、そうした人に共通するテクニックを発見した。そのテクニックを真似ることで、さまざまな困難を乗り越え、今に至っているのだという。本書では、著者の人生を変えた説明術がたっぷり紹介される。
本書を通読して感じるのは、誰に、何のために伝えるかといった「相手」ファーストの姿勢である。「論理的かどうか」「プレゼンが洗練されているかどうか」など、「自分が」どう伝えるかは重要視されない。つまり、わかりやすい説明をするために最も重要なのは、「説明は相手の理解のために行うもの」というポイントを理解することなのだろう。
話が長いと言われがちな人、説明術を学んだはずなのにうまくいかない人、上司に意見を求められると固まってしまう人、「結局、何が言いたいの?」と言われてしまう人……本書はそんな人に読んでほしい1冊だ。心強い味方として、あなたの仕事と人生を変えてくれるに違いない。
今回ご紹介した「『説明が上手い人』がやっていることを1冊にまとめてみた」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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