Amazonは米国時間8月5日、ロボット掃除機「ルンバ」を製造するiRobotを約17億ドル(約2300億円)で買収することで同社と合意したと発表した。1株あたり61ドルの全額現金で取引するという。
iRobotの最高経営責任者(CEO)で、買収後も同職に留まる予定のColin Angle氏は発表の中で、「われわれのチームがミッションを継続する上で、これ以上の場所は考えられない」と述べた。
20年前に誕生したルンバによって、iRobotは家庭用ロボット市場における先駆者の1つとしての地位を築いた。ルンバは2017年以降、Amazonの仮想アシスタント「Alexa」に対応している。同社は2022年5月には、刷新されたOS「iRobot OS」を発表した。
Amazonはスマートホーム機器市場のリーダーだが、これまでに掃除機を提供したことはない。同社が提供する製品としては、「Ring」シリーズのビデオドアベルやホームセキュリティ製品、Alexaに対応する「Echo」シリーズのディスプレイやスピーカー、「Fire TV」シリーズのストリーミングデバイスやテレビなどがある。この分野における主要な競合の1社がGoogleだ。Googleはスピーカー、ディスプレイ、サーモスタット、煙感知器、ビデオドアベルなどを含む、「Nest」シリーズのスマート製品を提供している。
Amazonは、iRobotを自社にどのように組み込むかについて、詳細を明らかにしていない。Amazonには既に、カリフォルニアを拠点とするロボティクスチームがあり、2021年には、セキュリティシステムとAlexaアシスタントを搭載する車輪の付いたロボット「Astro」を招待制で発売している。Astroの大きな課題の1つは、家の中を車輪で動き回るときに、いかにして階段やペットや人間を避けるかだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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