東急不動産は7月28日、アクセンチュアと、デジタルツインを活用した不動産事業の変革に向けた、戦略的なパートナーシップ契約を締結したと発表した。
東急不動産は、DXを通した「顧客接点の高度化による感動体験の創出」を推進しており、デジタルコンテンツを活用したCX(カスタマーエクスペリエンス)向上に向けた取り組みを行っている。
今回アクセンチュアのCGI技術を活用し、東急不動産の分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」のデジタルツインを制作。都内で販売予定のブランズ4物件において、デジタルコンテンツを活用した販売に取り組む。
デジタルコンテンツの制作は、アクセンチュアソングが主導。本デジタルコンテンツは、住戸内からの景観の見え方、素材の質感にまでのリアルに表現するとともに、日影や計測シミュレーションなど、モデルルーム見学と遜色のない、あるいは同等以上の体験価値を追求するという。
両社はさらに、各種シミュレーションやウォークスルー機能など、CX向上に寄与するデジタルコンテンツ、およびプラットフォームを整備することで、ブランズの販売のみならず、新たな共創型の事業開発へ挑戦したい考えだ。
今後東急不動産は、デジタルコンテンツをベースにした販売活動を推進し、販売拠点の集約化も順次進める予定。標準的なモデルルームの建設、運営および撤去による環境負荷を低減することで、サステナビリティにも貢献するとしている。
デジタルツインは、仮想空間に現実空間の環境を再現し、高い精度のシミュレーションを行うことのできる技術のこと。
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